両開放隅角緑内障・視神経脊髄炎で障害厚生年金3級を受給した59歳会社員の事例
相談者
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- 性別:男性
- 年齢:59歳
- 職業:会社員・営業職
- 家族構成:妻と同居
- 傷病名:両開放隅角緑内障、両視神経脊髄炎 (視野欠損)
- 請求方法:事後重症請求
- 決定した年金の種類と等級:障害厚生年金3級
- 年間受給額:非掲載
相談時の状況

相談者は、企業向けに原料の提案や販売を行う営業職として勤務していました。平成20年1月に人間ドックを受けた際、両眼の正常眼圧緑内障を指摘され、眼科で点眼治療を開始しました。当初は視野の欠損があったものの、仕事や日常生活で大きな不自由を感じることはなく、転勤をしながら就労と治療を続けていました。
その後、平成28年にパソコン作業をしていた際、突然目の前が真っ白になり、画面の文字が見えなくなる症状が現れました。詳しい検査を受けた結果、抗アクアポリン4抗体陽性による視神経脊髄炎と診断されました。特に左眼の視神経に強い炎症が認められ、ステロイドパルス療法や血漿交換療法を受けましたが、視力低下と視野欠損が残りました。
令和3年頃からは、パソコン業務中に目がかすむことが増え、夕方になると症状が一層強くなりました。自動車を運転している際に白線が二重に見えたり、トンネル内で周囲が見えにくくなったりしたため、医師の意見を踏まえて運転をやめました。
令和4年には左眼の中心視野が失われ、右眼の限られた視野を頼りに生活する状態となりました。パソコンやスマートフォンの文字は、画面を拡大したり、白黒を反転させたり、文字を濃くしたりしなければ確認が困難でした。また、段差や障害物が分かりにくく、明るい店舗では強いまぶしさとかすみによって、人の顔や商品の判別も難しくなっていました。
勤務先の配慮により、週2日の出社と週3日の在宅勤務を続けていましたが、業務の途中で目を休める必要があり、今後も働き続けられるのかという不安を抱えていました。収入が減少する可能性や、将来退職した後の生活費も心配され、障害年金について当事務所へご相談いただきました。日常生活では、買い物や家事などの多くを妻に支援してもらっていました。
相談から請求までのサポート
今回の障害年金申請では、初診日が平成20年1月と古かったため、初診日を証明できるかどうかが重要なポイントでした。医療機関へ確認した結果、受診状況等証明書を取得することができ、障害年金請求の基礎となる初診日を明確にすることができました。
一方、長期間にわたり複数の眼科や総合病院を受診していたため、通院歴、転院の経緯、入院治療の内容を時系列で整理する必要がありました。緑内障の治療と視神経脊髄炎の治療が並行して行われていたことから、それぞれの病状が視力や視野、就労、日常生活にどのような影響を与えていたのかを丁寧に確認しました。
手続きを進める中では、ご本人と妻が依頼事項を失念してしまうことがあり、預かった書類についても十分に整理されていない状態でした。そのため、当事務所で提出済みの書類、これから取得する書類、不足している資料を一つずつ確認し、連絡事項を整理しながら手続きを進めました。相談者や家族を責めるのではなく、その都度必要な対応を分かりやすくお伝えし、申請準備が途中で止まらないようサポートしました。
診断書の依頼にあたっては、単に視力の数値だけでなく、中心視野の欠損、強いまぶしさ、段差の認識の難しさ、パソコン作業への支障など、実際の生活状況が医師に伝わるよう情報を整理しました。病歴・就労状況等申立書には、営業職として勤務を続けてきた経緯、運転を中止した事情、在宅勤務などの配慮を受けていること、妻の支援が必要な生活状況を具体的に記載しました。
結果
事後重症請求を行った結果、両開放隅角緑内障と両視神経脊髄炎による障害の状態が認められ、障害厚生年金3級の受給が決定しました。年間受給額については、個人情報保護の観点から掲載していません。
障害年金の受給が決まったことで、相談者は収入の減少や将来の生活費に対する経済的な不安を軽減することができました。現在も勤務先から在宅勤務などの配慮を受けながら就労を継続しており、障害年金が生活と治療を支える安定した収入の一つとなっています。
「仕事を続けているから、障害年金は受け取れない」と諦めていませんか。視野の欠損やまぶしさ、パソコン作業の負担、運転の中止など、仕事や日常生活に支障がある場合は、勤務を続けていても受給できる可能性があります。緑内障や視神経の病気で将来の就労や生活に不安を感じている方は、まずは現在の状況をお聞かせください。





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