うつ病・双極性感情障害で障害基礎年金2級に認定、3回目の申請で年額約84万円を受給できたケース

相談者

  • 性別:男性 
  • 年齢層:30代 
  • 職業:無職 
  • 傷病名:うつ病・双極性感情障害 
  • 請求方法:事後重症請求 
  • 決定した年金の種類と等級:障害基礎年金2級 
  • 年間受給額:約84万円 
  • 生活状況:単身生活。姉や友人など複数の支援者から日常生活の援助を受けている 

相談時の状況

相談者は、視覚障害によりすでに障害年金3級を受給されていましたが、うつ病・双極性感情障害による症状も重く、日常生活や就労に大きな支障が続いていました。

これまでに障害年金の申請を2回行っていました。1回目はご自身で申請、2回目は社労士に依頼して申請されましたが、いずれも不支給となっていました。診断書上の日常生活能力の判定は「助言や指導があればできる」という内容で、2級相当と考えられる部分があったものの、同居者がいないことから、「一人で生活できている」と判断されてしまったことが大きな課題でした。

実際には、自宅に引きこもる生活が続き、外出や他者との会話が困難な状態でした。食事はインスタント食品などで済ませることが多く、食欲不振により1日1食程度がやっとの状況でした。掃除や洗濯は自分では行えず、姉や友人の援助を受けていました。入浴は週1〜2回程度で、着替えも面倒に感じ、同じ服を着続けてしまうことがありました。

また、買い物や通院も単独では難しく、友人や姉の送迎・付き添いに頼っていました。うつ病や双極性障害による抑うつ気分、不眠、意欲低下、思考力・集中力の低下、希死念慮などの症状が続き、就労も困難な状態でした。

相談から請求までのサポート

今回の3回目の申請では、単に診断書の内容だけでなく、「一人暮らしではあるが、実際には自立した生活ができていない」という点をどのように審査側へ伝えるかが重要なポイントでした。

当事務所では、まず相談者ご本人から日常生活の状況を細かく聞き取りました。食事、掃除、洗濯、入浴、着替え、買い物、通院、金銭管理、対人関係など、日常生活の各場面について、どの程度自分でできるのか、どのような場面で援助が必要になるのかを丁寧に整理しました。

さらに、実際に生活を支えている姉や複数の友人からも、支援の内容を詳しくヒアリングしました。誰が、いつ、どのような支援を行っているのか、買い物の代行、通院の送迎、掃除や洗濯の手伝い、生活状況の確認など、支援の項目と日時を一覧表にまとめ、日常生活の実態が具体的に伝わるよう資料を作成しました。

病歴・就労状況等申立書では、うつ病・双極性障害の症状経過だけでなく、単身生活であっても周囲の支援なしには生活が成り立っていないことを明確に記載しました。過去2回の申請で問題となった「同居者なし=一人で生活できている」という見方に対し、実際には複数の支援者によって生活が支えられていることを、できる限り客観的に示すことを重視しました。

審査の過程ではカルテ開示もありましたが、提出資料によって日常生活の困難さや支援の実態を補足できるよう対応しました。

結果

申請の結果、うつ病・双極性感情障害により、事後重症請求で障害基礎年金2級が認定されました。年間受給額は約84万円となり、生活の不安を軽減しながら治療を継続できる見通しが立ちました。

今回のケースでは、診断書の内容だけでは伝わりにくい「一人暮らしの実態」を、本人と支援者への聞き取りによって具体化したことが重要でした。障害年金の審査では、同居者の有無だけでなく、実際にどのような援助を受けて生活しているのかを丁寧に示すことが大切です。

今回の事例のように、過去、社労士の方が受給支援をされた中で不支給となったケースにおいても、改めて状況が伝わるよう丁寧に整理することで、受給につながる例もあります。状況が伝わりやすいよう、一緒に整理させていただくケースも多くございますので、ぜひお気兼ねなくご相談ください。

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